My fair Lady~マイフェアレディ~
「包帯が取れるから、悪いけどズボンは履かないでね。お家の人に来てもらうからね」
その言葉に俺は顔を上げた。
俺を抱きしめているカイトが俺より先に口を開く。
「あれ、繋がったんですか」
「ああ、この子の父親の友人だという人が、連絡してくれた。」
「友人…?」
俺がか細い声を出すと、おじさんはまた笑ってくれた。
「ネオードさんっていう人だよ。その人が君の馬も持っていってくれるってさ」
「…ネオ……」
自分の知っている名前に俺は心底安心した。