My fair Lady~マイフェアレディ~
俺はカイトに抱き上げられて、別の場所に移った。俺の着ているのは白い大きなシャツだけだった。パンツが見える事がなくていいが、恥かしい事に変りはない。
なので、人気の無い小さな個室に連れていってもらい、そこのソファーにカイトが座ると俺はその膝の上に横抱きの状態で座らされた。
この時ばかりは、カイトは俺を子ども扱いをしていた。俺もそれに安心していた。

こんな時、やっぱりカイトは年上だなぁと感じてしまう。まぁ実際結構な歳の差なのだから仕方がない。

俺はフワフワする頭でボーっとしながらカイトを見た。
カイトは苦笑しながら俺の髪を撫でて「まだ眠い?」と声をかけてきた。
俺はコクコクと頭を揺らして、まどろんでいた。

「寝てもいいぞ?」

きゅっとカイトの胸元の服を掴むそして頭を寄せた。そうしたらカイトは俺の頭の上に顎を乗せていた。

「パパンが…」

「ん?」

「パパンが、来るまで起きてる…。」

「そっか」


カイトはまたグリグリと俺の頭を撫でた。
ああ、眠っちゃいそう…。
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