My fair Lady~マイフェアレディ~
そして、3人で野苺を集める事になった。もちろん提案したのは俺。
だってまたあのゼリーを作りたいから。今度はネオードにも作らせようと思う。沢山取れたらジャムにしてもいいなんて彼も言っていたし本当に楽しみだ。
俺は先頭を歩く、ネオードを見た。そしてネオードの背中にくっついている見慣れないものを発見した。

「ネオ、それ何?」

「これか?」

ネオードは背中のものを揺らす。俺はそれを見たことがあるものだったので凄く嫌な顔をしていた。

「見てわかんねーか?ライフルだ」

「狩りしないって言ったじゃん!!ばかぁー!!」

ぎゃんぎゃん叫ぶとネオードはハッと馬鹿にしたように鼻を鳴らした。

「俺はそんな話聞いてねーよ。それはロードと約束したんだろ?」

そう言って歩き出すネオードに俺は何も言い返せなくてううっと唸るしかなかった。
それに彼は笑いながらポンッと肩を叩き「諦めろ」と綺麗な清々しい笑顔で言い放った。

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