My fair Lady~マイフェアレディ~
だが、それ以上に俺はその中の存在に気付いて俺は目を見開いた。
横で彼はニコニコとしている。
舌が人間ではありえないほどに出ていて目玉がぷらぷらと揺れていた。腹が円状に開かされていて腸が飛び出しそれは途中で切断されているのか中から白っぽい物が出ている。肋骨はへし折られて怪物が口を開けているような形になっていた。
俺が一声も上げずに固まっているのをいい事に、彼は角で震えて隠れているバケモノの首根っこを捉えてズルズルと引きずってきた。
「い…ぁあ…お…」
バケモノが舌を出して苦しそうにもがいた。足は力を失くして動かないが、枯れ枝のように細い腕で彼の手を離そうと抵抗するが、赤子の如く意味が無い。
彼は俺の目の前に連れて来るとその顔をぐっと俺に近づけた。
「ほら、ユウ。ご挨拶は?」
カタカタと震える俺に彼は至極、当たり前のように言ってきた。
目の前のバケモノはヒューヒューと呼吸を繰り返し。ぐっと出された舌の奥はボコボコになっていてまるでカリフラワーの上面みたいだった。
「い…やぁ…」
首をふるふる振って嫌がる俺に彼は困ったような顔をした。
「おいおい、ほんの少しでもお世話になったんだから、挨拶くらいしなきゃダメだろう」
彼は言いながらクスクス笑った。
「なぁ、お前もそう思うよなぁ?せっかく森で奇跡の出会いを果たしたのに…」
彼はぺたぺたとバケモノの頭を撫でながら語りかけた。爛れた半分の頭の皮膚の一部が彼から与えられる軽い刺激にポロリと弱く落ちていく。
「え……」
しかし、俺の意識は彼の言葉に集中した。
彼は今、なんて言った?
「なんだ、ユウ」
呆然と彼を見つめていると、その視線に彼が気付いて叩くのをやめて俺を見た。
「森であったろう?ああ、襲われる寸前だったもんなぁ…覚えていたくもないか」
そう言って彼はべしゃっと飽きたオモチャの様に床に投げ捨てた。「ぐえ」と蛙がつぶれる声を出し。よく見れば両足が変な方向に向いていて足の指はなかった。さらに太ももに槍のようなものが貫通していて身柄の一部のようだった。
それがまさか
横で彼はニコニコとしている。
舌が人間ではありえないほどに出ていて目玉がぷらぷらと揺れていた。腹が円状に開かされていて腸が飛び出しそれは途中で切断されているのか中から白っぽい物が出ている。肋骨はへし折られて怪物が口を開けているような形になっていた。
俺が一声も上げずに固まっているのをいい事に、彼は角で震えて隠れているバケモノの首根っこを捉えてズルズルと引きずってきた。
「い…ぁあ…お…」
バケモノが舌を出して苦しそうにもがいた。足は力を失くして動かないが、枯れ枝のように細い腕で彼の手を離そうと抵抗するが、赤子の如く意味が無い。
彼は俺の目の前に連れて来るとその顔をぐっと俺に近づけた。
「ほら、ユウ。ご挨拶は?」
カタカタと震える俺に彼は至極、当たり前のように言ってきた。
目の前のバケモノはヒューヒューと呼吸を繰り返し。ぐっと出された舌の奥はボコボコになっていてまるでカリフラワーの上面みたいだった。
「い…やぁ…」
首をふるふる振って嫌がる俺に彼は困ったような顔をした。
「おいおい、ほんの少しでもお世話になったんだから、挨拶くらいしなきゃダメだろう」
彼は言いながらクスクス笑った。
「なぁ、お前もそう思うよなぁ?せっかく森で奇跡の出会いを果たしたのに…」
彼はぺたぺたとバケモノの頭を撫でながら語りかけた。爛れた半分の頭の皮膚の一部が彼から与えられる軽い刺激にポロリと弱く落ちていく。
「え……」
しかし、俺の意識は彼の言葉に集中した。
彼は今、なんて言った?
「なんだ、ユウ」
呆然と彼を見つめていると、その視線に彼が気付いて叩くのをやめて俺を見た。
「森であったろう?ああ、襲われる寸前だったもんなぁ…覚えていたくもないか」
そう言って彼はべしゃっと飽きたオモチャの様に床に投げ捨てた。「ぐえ」と蛙がつぶれる声を出し。よく見れば両足が変な方向に向いていて足の指はなかった。さらに太ももに槍のようなものが貫通していて身柄の一部のようだった。
それがまさか