My fair Lady~マイフェアレディ~
「やめろ!やめろぉっ!!」
ロードはふらふらと立ち上がった。必死で男を追いかけるが、一人の男に足を捕まえられ、そのまま頭から窓に衝突した。
「ぐっ……」
額を打ち付けたせいでグワングワンと視界が揺れた。
窓の外では四人の男がレオンを囲んでいた。
「レオン…!!レオン……!!」
必死で呼ぶも、ガラスの窓に白い靄が映るだけで何の意味もなさない。
それでも、必死でレオンを呼んだ。
残りの男が「うるさい!!」と何どもロードを殴った。ロードは殴られてもどんなに苦しくてもレオンを視界に入れて離さなかった。
「……レオ…!!…レオン!!レオーン!!」
泣きじゃくり、必死で弟の名前を叫ぶ。
殴られ揺れる視界の中で男が家から持ち出した斧が、レオンの首目掛けて振り落とされた。
ザシュッと勢いよく血飛沫が舞い。コロンと雪の中にレオンの頭が落ちた。
落ちたレオンの口元が動いているのがわかった。
聞こえなくても、わかるそれ。
『ロード……ロード……ロード……』
それは、10秒程でまったく動かなくなった。
フィルと同じようにレオンは、兄の名を呼んでいた。
「ぁあああああああああああああああああ!!!!!!!」