感情の樹
でも、必死に
感情を抑え込む日々は
あっけなく終わりを迎えた。
ある晴れた日のことだった。
『ケイト、ちょっと来てくれない?』
『何?』
『いいから』
ローラは、
ぼくの腕を引っ張り
あの樹の所へ連れて行った。
樹はあっという間に
大きくなり、
ぼくの背を越し、
立派な大木になっていた。
ぼくに背中を
向けてたローラは
振り返りぼくと向き合う。
『…あのね、どうしても、ここで言いたいことがあるの。』
『?』
ぼくは首を傾げた。
ローラの様子が、
どこかおかしい。
いつもと違う。