真面目君、不良に憧れる



おいおい!!


まじかよ!?



今の声って―…





俺は、寝起きで重たいはずの体で、勢いよく階段を降りた。




そして、玄関を見ると、そこには爽やか笑顔の―…





「おはよう!善♪」




「てめぇ…

―――――…強樹っ」





夏休みの朝からは、うぜぇーよ…




てか―…





「なんで、俺んち知ってんの?」

「貴音さんから、聞いた!」




はっ!?貴音!?



開いてた玄関のドアの横から、ひょこっと…




「善♪おっはよぉ〜!」




ニコニコ笑顔の、貴音登場。









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