シュガーベイビー★キス



そして放課後―――




学校の裏門にて泉サマを待つ…



正門だと目立つので、先生たちが出入りしていて生徒は使うことがない裏門待ち合わせになったんだけど…




先生に見つかったら怒られるんじゃ………





「おい。」




「ギャア!すすすすみませんっ!」



「…まだ何も言ってないんだけど。」



「あ、いい泉さ…先輩でしたかっ……てっきり先生かと……」



「どうでもいいけどお前今、サマって言おうとしてなかったか?」



「ししししてないです!」





ムッとした表情の泉サマを前にあたしの顔が恐怖で引きつった。




あわわわ……ヒザが笑ってるよ……



泉サマはそんなあたしに詰め寄ると、顔を近づけた。



ヒイイィッ!


怖くて目をそらしたい気持ちがあるのに、あまりにも可愛い顔すぎて見とれてる自分がいる。



なんなんでしょう…この不思議な感覚っ!



無言でしばらく見つめられたあと、泉サマの細くてキレイな指があたしの唇を触った。




ひゃあああああっ!!


きききき緊張で…


倒れてしまいそうっ!









「……………のり。ついてたけど。」




「………はい?」




の…のり?



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