シュガーベイビー★キス
「聞いたことあるって…お前まさか樹くんのこと知らないの!?」


「知らないっつーか、名前と顔が一致しねぇ。最近みんな似たような顔とか髪型してるから誰が誰だかわかんねーよ。」



「お前それお年寄りの言うセリフだぞ。」




「おはようございまーす。」



別に西山樹に興味なんてないし…と思っていると、スタジオのドアを開けて誰かが入ってきた。



制服を着た女の子。



短いスカートに、ダボダボのセーター、ゆるめにしまったリボンタイ。

腕にはジャラジャラとアクセサリーがついている。


髪の毛はクルクルパーマで、バッチリ化粧。



まさに、その辺の女子高生。



ただその辺の女子高生とは比べものにならないくらい可愛い!



やっぱ芸能人は違うよなあ…



あの人も有名な女優かなんかなのか?




「あ、ひまちゃんこっちこっち!」




「え!!!」






か、神戸!?

これが!?




「何回着てもこの衣装慣れないなあ…スカート短いからスースーするし…」




神戸だ!
確かに神戸だ!


え!?
これがあのどんくさ地味女!?



詐欺にもほどがあるっ!



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