シュガーベイビー★キス
「だってそれってヤキモチみたいなもんじゃない?」





これがヤキモチ?





「泉サマと西宮の間で揺れる恋心……いいじゃん!」




あたしを差し置いてなぜかひとり楽しそうな彩ちゃん…



全然良くないってば!






そう思っていると、ガチャリと非常階段のドアが開いた。





「あ。」
「え。」





泉サマっっっ!!




(噂をすれば影…)




彩ちゃんが泉サマに聞こえないようにボソッとつぶやいた。



確かにそうだけど…



そんなことよりなぜ泉サマがこんなところに!?




「じゃ、ひまり!あたしちょっとトイレ☆」



「え!?あ、彩……」




彩ちゃんはそそくさとその場から駆け出すとドアをあけ、閉まる寸前にあたしを見てニヤリと笑った。





あ……彩ちゃ―――――――――ん!!!




悪女だ…彩ちゃんは悪女だっ!




閉まったドアをただ呆然と見つめていると、泉サマがドアの前に仁王立ちし唯一の逃げ場をふさいだ。




…………これはもう…思いきって階段を飛び降りるしかない。



とも一瞬思ったけど、あたしにそんな勇気はもちろんなくて…気まずさに耐えられずあたしは顔をひきつらせながら口を開いた。





「ど、どうして中等部の校舎に?」


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