シュガーベイビー★キス
「失礼します。」



呆然とする俺の横を通って神戸は出ていった。



俺は神戸がうっとうしいとか、付き合うのがめんどくさくなったからとか、そんなんで言ったんじゃない。





「全然伝わってねーじゃん……」








俺はその場にしゃがみこむと、ぐしゃぐしゃと頭をかいた。




ついさっき、屋上でイライラしながらも俺なりに考えた結果があの質問だった。




仕事とはいえ、嫌々ながら俺と付き合う必要ってあるんだろうか…それじゃ何の意味もないんじゃないか、とか…




恋愛出来そうな相手がいるならソイツと本気で恋愛したほうがいいんじゃないかとか…




俺は、無神経で短気で我が強いタイプだから、昨日みたいにまた神戸を傷つける可能性がある。



それならいっそのこと関わらないほうがいい。



そしたら俺も神戸もこんなに悩む必要がなくなる。




だけど……


それでも……



それでも残りの期間、俺とこの関係を続けるってんなら、やってやろーじゃん。


もう1回、ちゃんと向き合ってやるよ。



って…思ってたのに。





なんでだ?



俺は言葉が足りないんだな、きっと。



そんで神戸も神戸で理解力が足りないんだな、きっと。



お互いさまじゃん。



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