シュガーベイビー★キス
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「あんなことして…勘違いされたらどうすんだよ。今度こそシャレにならんことされるかもしんねーぞ。」





帰り道、あたしの顔を見ずに泉サマが言った。




「大丈夫ですよ。修平くん、ちゃんと分かってくれてました。謝ってくれたし。」





ちょっと怖かったけど…


最後はいつもの修平くんに戻ってくれてたもんね。








「あの…泉先輩……」




「ん?」



「色々…すみませんでした…」




「…なんだよ急に。」



「だって…あたしと関わったせいでこんなことになって…ケガもしちゃうし……」





泉サマの綺麗な口元は殴られた衝撃で切れて血が出ていた。もうカサブタになりかけてるけど……




「なんでお前が謝んだよ。どうせ謝られるなら俺はアイツに謝ってほしいわ。土下座でな!」



「だけど……どうしてやり返さなかったんですか?」




「俺がやり返すと本気で殺しちゃいそうだったから。」



「!!」




「…………………つーのは嘘で…」





良かった………





「やり返しても意味がないと思ったから。」



「意味がない?」



「あの場合、あそこで俺がボコボコにしたってアイツの考え方は変わらなかったと思うよ?殴られるよりお前に拒否られる方がアイツにとっては痛いことなんだと思う。現に、お前が俺の名前を呼んだ瞬間、戦意喪失してたし…」



「そっか………」


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