シュガーベイビー★キス
「な…なんだか…泉先輩…いつもと違いますね…。」



なるべく目を合わせないようにしてお弁当をつつく。







「まぁね。今、恋愛モード入ってるから。」



「れ、恋愛モード?」



「そう。お前のために恋愛モードに切り替えてんの。そのほうがお前も恋してる感覚味わえるんじゃないかと思って。」





確かに…




今日はいつもと違うドキドキを感じてるような…




今まであった苦手意識から来る緊張のドキドキとはまた違うドキドキが………





そっか……



あたしのためにキャラまで変えてくれてたのか…







「ありがとうございます…」




「ん?なにが?」




「やっぱり泉先輩は優しいですね♪」




「………………………なに、その不意打ちの笑顔。」




「え!?へ、へんな顔になってました!?」





作り笑いしたつもりはないんだけど…そんな変な顔だったのかな!?



恥ずかしい!





慌てて両手で顔を覆う。





「変じゃない…可愛かった。」



「………なーんちゃって、ですよね?」






もうその手には引っかからないですよ!






「………いや…今度はなんちゃってナシで。」





え?


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