シュガーベイビー★キス
「おい。」



「はい?」



「その玉子焼き、甘い?」



「あ、甘いですけど…」



「ふーん………」




食べたいのかな…?




「食べます?」



「いいの?」




やっぱり食べたかったんだ!




「いいですよ。たくさんあるんで…」



「そう。じゃあさ…食べさせてよ。」



「え!?」





た…食べさせて、ですと!?




泉サマはあぐらの上に片手で頬杖をつきニヤリと笑った。





「彼女なんだからそれくらいしてよ。」



「そ…そそそんな…」





は、恥ずかしい…んですけど…




みるみるうちに顔が赤くなっていく。





「こんくらいで恥ずかしがんなよ。」



「で、でも………」




やったことないし……




「はーやーくー。」




………………………えぇい!





こうなったらヤケだ!




箸で玉子焼きをつかみ、泉サマにまるで献上品のごとく丁寧に差し出す。




が………




「あ。」




緊張で手が震えていたため玉子焼き落下。





「……ほんっとどんくさいなお前…」



「すみません…」



「まぁいいや。可愛いから許す。」






はひ!?
か、可愛い!?





「…なーんちゃって。」




じょ、冗談か………




てゆーか、泉サマのキャラが今までと全然違うような…



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