生徒会
「はぁ…」

「弘樹…大丈夫?」

「大丈夫だよ!もういいんだ!そろそろ諦めねぇとな〜」

無理して笑顔をつくる弘樹。

「無理しないで」

前を歩く弘樹の服の裾をキュッと掴む。

「優梨…」

振り向いた弘樹の顔は涙でいっぱいだった。

「弘樹…」

「俺…ホントに…沙羅が好きだった…」

弘樹は私の前で初めて泣いた。

私はずっと弘樹の背中をさすっていた。
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