Crazy Love
3年半の色々な想いが一気に沸き上がり、指輪を彼女の指にはめると、抑えることが出来ず俺の目からも涙がどっと出た。

「やっと渡せた……」

そのまま芹の手を自分の方に引き寄せギュッと彼女を抱き締め、大きく息を吸い込んだ。

以前と変わらない彼女のやわらかい香りが、俺の心を満たしていく。

大好きだった彼女の香り。

彼女の体温。

彼女の華奢な体。

ずっと心の奥で求めていたこの感覚。

「……芹」

耳元で昔のように彼女の名前を呼ぶ。

彼女の名前を呼ぶだけで、俺の体中から彼女を愛おしく想う気持ちが溢れ出す。
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