さらわれ花嫁~愛と恋と陰謀に巻き込まれました~
・・サジにも私が偽者だってばれたこと、教えに行った方がいいよね?
自分が開けようとしていた扉が、外側から開いたので、
レイラは心臓が飛び上がりそうな気がした。
「あ、ごめんなさい!」
入ってこようとした侍女にあやまると、赤い唇が、いいえと動く。
「レイラ様、どちらへ?」
「えっと、ちょっと散歩してもいいかしら」
ソリャンはサジたちのことを、ジマールの兵士だと思い込んだままだ。
本当の事を話すべきか迷ったが、
“リア国に敵対するもの”というサジたちの立場が気になり、
なんとなく言いそびれてしまった。
呼べばサジが部屋に来るのはわかっているが、あまり大げさになるのは困る。
会いに行くと言って、おかしな詮索をされるのもどうかと思った。