さらわれ花嫁~愛と恋と陰謀に巻き込まれました~

ソリャンに全てを話して、助けてもらった方がいいのはわかってる。

だが、サジが悪い人間だとも思えない。


侍女を伴えば、限られた範囲内で行動することを許してもらえるようになっていたレイラは、

入ってきた女に供を頼むと、部屋を出た。


偶然会ったことにして、こっそり話をすればいい。


ソリャンが彼らの正体に気づく前に、逃げ道を作ってやるつもりだった。


「あ、サジ」


しばらく歩き回ると、後ろ姿のサジが目に留まった。

どこにいても目立つ存在だ。

声が届かない距離にいても、柱の影にいる長身が存在を主張している。


レイラは足早に近づいて、声をかけようとして立ち止まった。


『本当ですか?』


こびるような、若い女の声。



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