さらわれ花嫁~愛と恋と陰謀に巻き込まれました~

どうしようか迷った挙句、壁に埋められた杭に足をかけた。


抜け出したのがばれないうちに、こっそり寝台に戻ろう。

抜け出す通路を、次はもっと細かくサジに教えてもらえばいい。


5段上がったところで、天井の扉に手が届く。

音がしないよう気をつけて、ゆっくりと開いてみた。



・・うそ!?いなくなったのに気づいたの?



真っ暗なのを想像して明かりを消し、次に抜け出すときのために手燭は残してきた。

それなのに予想よりはるかに明るい光が目に飛び込んでくる。


じんわりと掌に汗をかく。

床に敷き詰められたふかふかした布を握り締めて、レイラは違和感を抱いた。



・・私の部屋ではないわ。



敷物は、自分の部屋に敷かれた茶色っぽい単色の布ではなく、

よく見ると、さまざまな模様が描かれた立派な布だ。


どうやら、間違ってどこか別の部屋の寝台の下に出てしまったのだと気づいた。

それも、自分の部屋よりも豪華そうな場所に。



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