さらわれ花嫁~愛と恋と陰謀に巻き込まれました~
連続して同じ方法、つまり抜け道から部屋に入りレイラを襲う可能性は低いはずだ。
サジはそう考えていた。
それよりも、まず自分に関心を向けるはず。
地下通路に気づいたのか、気づいたなら、なぜそれを知ったのか。
他にそれを知っているものはいるのか。
敵は必ず確かめようとするはずだ。
そのために暗殺者の顔を見たという嘘をつき、
意味深な発言で疑惑の目を向けさせたはずだった。
・・どういうことだ!?
さらわれたとしても、侍女が全く気づかないものだろうか。
殺すだけならともかく、レイラの体を運ばなければならないのだ。
部屋の明かりだってついていたはずなのに。
それとも侍女も一味なのだろうか。
サジははっとして、侍女をにらみつけた。