さらわれ花嫁~愛と恋と陰謀に巻き込まれました~
「妹だなんて、そんなことは」
「まだとぼける気かい?」
ソリャンはレイラの手首を絡め取ると、ぐいと引き倒す。
小さく声を上げたレイラの体が長いすに沈むと、ソリャンは唇の端を吊り上げた。
「証拠があるだろう。ここにね」
すばやい動きで、ソリャンが衣の裾をたくし上げる。
さえぎる暇もなく、レイラの太ももがあらわになった。
すかさず、ソリャンの手が虫のようにうごめいて、レイラの足を撫でまわした。
「すべすべしてるね」
「いやっ!」
レイラは両手で押し戻そうとするが、とても力ではかなわない。
やがて、這い上がってきたソリャンの手が、ある場所でぴたりと止まった。
「ほら、ごらん」
指されたのは、物心つく前からある怪我の跡。