さらわれ花嫁~愛と恋と陰謀に巻き込まれました~
『な~んかさ、
お前があんなに感情的になるとこ、初めて見た気がするんだけど?』
それは、レイラに衝撃の告白をされる前日のこと。
ユーリからの一言で始まった。
『自分じゃ気付いてないと思うけど、真っ青になってたし。
本当に明日レガ国に帰っちゃっていいわけ?
レイラが、いっつも目の端でサジを追ってるってこと、本当は気づいてるんだろ?』
レイラが手紙を残し、突然部屋から消えていた時のことは、
確かに自分でもうかつだったと思っていたが、
ユーリに言われるとなんとなくおもしろくなかった。
『そうか。よく目が合うのは、レイラが私を見ているからか』
『お前、その意味わかってる?』
意味?なんの話だと目を細めると、ユーリに肩をたたかれた。
『お前もレイラのことを見てるってことだよ』
『それがどうした。
私は、リア国の政情を心配しているだけだ。
王をなくせば国が乱れる。その影響は、レガ国に波及する』