貴方と私と黒と白



あれから一週間が過ぎた。



相変わらず中条君は無口だし、自分のことは話さないし。





「ほーんっとにさぁー」

目の前でお弁当を食べてるのは、大親友の亜里沙。

「中条って、無口だよねぇー」


「・・・」


「ちょっと、ちょっと!梓、聞いてる!?」


「あ、ふぇ!?あ、あ、ゴメンッ!!」


ぼーっとして窓の外を見ていたわたしに、亜里沙が抗議の声をあげる。


「そぉーんなに気になるものが外にあったの?どれどれ・・・」

亜里沙が窓から下を見ると、そこには。


「へぇー。サッカー、できるんだね。中条って」

運動場で、男子とサッカーしてる中条君の姿があった。



「んで、そんな中条をぽーっと見つめる梓の姿がある!!」

ぴしっ、とたこさんウィンナーがささったフォークをつきつけ、
自信マンマンの声で亜里沙がいう。


「そ、そんな!見つめてなんか・・・」

「嘘つけー♪やーっぱ好きなんじゃん、中条のコト」


う・・・。。



最近、自分でも気づいてた。


気がついたら中条君を目でおってること。


目があったら自分から火がでるように熱くなること。


最初はどうしてだろ?っと思ってたけど。





そうか、これが・・・恋なんだ。






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