キミに極上の恋物語を
「とう…」
いつものように笑ったと思ったら、斗真くんはそのまま私をふわっと抱きしめた。
固まってしまった私の体。
それでも優しく包んでくれる斗真くんの温度で、そんな緊張は少しずつほぐれていく。
「オレと一緒にいたら、そんなことで悩む必要なくなるし。オレが華に、最高に甘い小説書かせてやる」
「……斗真くん」
「だから、もういいだろ?オレは最初から、ずっと華に惚れてんだから」
ぎゅっと閉じてしまった瞳。
下校を促すチャイムが聞こえてくると、待っていたように、そこには初めての世界が広がった。