キミに極上の恋物語を


――――――
――――――






『なぁ、どっち?』

『え…なにが』

『だから好きかって聞いてんの』

『あ、うん…。好きだよ』



そう返した瞬間に、私の顔は彼の両手にすっぽりと包まれた。

何が起こったのかと目をぱちくりさせてると、その唇に降ってきたのは優しく甘い感触。



軽く触れて、深く溶けて。

ドキドキの波は、到達する場所を忘れたのか永遠に騒ぎ放題。

好きの気持ちはとても強いけど、その想いが二つ重なると、こんなにも素早く熱は広がってくんだ。



突然のことにちょっと不満顔を見せれば、彼もやり返すように膨れた顔をして。

『一応聞いとかないと、無理やりになるだろ?』とか言ってるけど

こんなのすでに無理やりじゃない?




< 29 / 32 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop