★まいんどはーと★
 




「女だろうと…絶対に許さねぇ…」





ゾッと寒気が全身に伝わった




まるで…獲物を狙う、野獣のような瞳であたしを見つめる




そして…その瞳からは怒りにみちあふれていた





こ、恐い…




この男…本気で怒ってる…


一瞬でそう悟った




じゃあ…





「…じゃあ、あんたが最低男じゃないなら…あんたはなんだって言うのよ」





あたしは、謎をあいつにぶつけた




「俺は…」




一瞬…、あいつの瞳の怒りが消えた気がした





「いい加減にしろ…疾馬」



突然、凜っとした相手を挑発しない言葉づかいが…



この声っ!!





「亮司お兄ちゃん…!!」





< 28 / 89 >

この作品をシェア

pagetop