★まいんどはーと★
スッと掴んでいた腕をするりと離した。
…掴まれた所、じんじんする…。
見ると、赤く跡が付いていた
それは、どれだけの力を加えていたのかを物語っていた─…。
「ああ、それは悪かったな…」
そう言って、道をあける素振りをみせた
「─……」
何も言わず、険悪の空気の中を疾馬くんが歩いて行こうとした瞬間…
━ダンッ!━
いきなり腕を出し、エロ野郎が疾馬くんの行き場を阻んだ。
「…って都合よく、目障りなやつなんか通す訳なねぇだろ?」
そう言って、疾馬くんに負けないぐらいの目付きで向かい、いいはなつ。
「…成長しねぇな」
呆れ声で溜め息をつく、疾馬くん。
「…あぁ? どういう意味だ?!」
「言葉の通りだ。 お前は小学生のガキ以下だって意味」
うわ…
言っちゃったよ…。
「…っんだと!」
そう言って、疾馬くんの胸ぐらを勢いよく掴んだ
こ、これは…ヤバいかも。
「気に障ったか? それとも…自分がそうだって思ったのか?」
すごい…
あからさまに
バカにしてる…
疾馬くんは、より一層エロ野郎に挑発を続けた。