★まいんどはーと★
 



なんか…いい匂い
する…。



…って!!


なに、また考えてんの!!




「あ、碧くん!! 起きて、…そして離れて」



そう言って、あたしは
この状況から抜け出す
為にじたばたする



「…〜っ、暴れるなよリナ。」




…え、“リナ”?


誰…それ。



そう言うと、より一層あたしに近寄った…と言うか
抱きついてきた。



「ちょ、あ…碧くんっ!! いい加減に…っ」




起きてよっ!!!


しかも、あたしと
彼女を間違えるなんて…



碧くんって…


意外と、罪な男だ



「…リナ、お前こんなにでかかったけ…?」



そう言うと、うっすらと目を開けた。




「………」



あたしと目が合い、


2、3回瞬きをした




「お、おはよう…、碧くん」




一瞬、固まって
いるように見えたけど…


…気のせいかな?



「…あんた、何してんの?」



そう言うと冷たい目で
あたしを睨めつけた




「あたしは、碧くんを起こそうとここに来っ…」



「それで?
こんなふうに、俺を襲おうとしたの?」



はっ…!?



「これは碧くんが勝手に…!!」



「言い訳するな」




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