★まいんどはーと★
 


でも…



「きれいに食べてる…。」



並べていたお皿には
きれいに食べていた痕跡があった。




「どうした胡桃?」




「え…、何でもないよ!」



ムカつくけど…


そこまで、糞ガキではないみたい…。




「さてと、よく食べた事だし…仕事行くか」



そう言って、重い腰を動かすように立ち上がった。




「待って、お兄ちゃん…これ良かったら」



「ん、なんだこれ…」




あたしが渡した物に不思議そうに見つめる。




「お弁当…なんだけど、ごめんね迷惑だった?」




やっぱり…お弁当とは張り切り過ぎて

重いよね…




「胡桃…!」




「きゃっ!」





…え、なっ


何、この状況!!




「ありがとう、俺めっちゃ嬉しい!」



「わ、分かったからお兄ちゃん!」




だ、だから離れて!




「…亮司さん、いい加減そのぐらいにしといたらいいんじゃないですか?」




そう言って、ダルそうにあたし達を見つめてそう言った。




「見てて、不愉快ですから」




なっ?!


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