★まいんどはーと★
「え、でも中嶋教頭。挨拶が出来ないやつほどろくなやつはいないっ!って熱く語ってたじゃないですか?」
そう言って、七三眼鏡にどうしたんですか?っと逆に驚いている。
「うっ、…た、確かにそうは言ったが。」
ニヤリ。
…え、なんか今。
「教頭先生ー!鷹野先生ー!」
どこからか、二人を呼ぶ声が。
「ほら、教頭。きっと、入学式の事ですよ!早く行きましょ」
「ああっ!そ、そうでした。急ぎましょう!」
慌てた様子で、呼ばれた方に嵐の如く行ってしまった。
なんか、迫力がある教頭先生だな。
そう思いつつも、さっきの違和感が気になった。
あの、先生…
悪い顔してた…。
「…胡桃!!」
「っうひゃ!」
び、びっくりした…。
るんちゃんが、仁王立ちして腕を組ながら綺麗な顔で睨んでいた。
「たく、何回も呼んだんだぞ?」
るんちゃんは、睨んでいるのは分かるのだけどその視線は少し悲しみが混じってるように見えた
「う、…ご、ごめんなさい。」
しゅんと、肩を落としていたら、るんちゃんがあたしの腕をいきなり引っ張って歩き始めた。
「?!…っる、るんちゃん?!」
「聞きたいことは、山ほどあるが。…今は入学式があるからそんな時間はないから急ぐぞ胡桃。」
そう言う、るんちゃんはどんな表情をしているか分からないけれど
…なぜか声が悲しそうだった。