★まいんどはーと★
「ちょ、ちょっと翔馬ー、待ってよ~。」
「うるせぇ、話しかけんな。」
甘ったるい声とエロ野郎の声が遠ざかってく。
…なに?
エロ野郎、どっか行ったの?
てか、今…どんな状態なの?
「君、大丈夫?」
そう優しくそう言うけれど、どんな表情なのかは今のあたしには伺えなかった。
「え、っと…はい。ありがとうございます」
とりあえず、お礼言わなきゃ。
「胡桃!!!!」
この声…。
「る、るんちゃん!」
だんだん、体が言うこと効いてきた。
「あの、すいません。助けていただいて…、もう大丈夫です。」
なんか、今日は踏んだり蹴ったりだ。
本当、最悪。
…いや、今日もだ。
「まさか、また君に会えるなんて…。しかも生徒だなんて…偶然かな?」
…え?
「あ!あの時の?!」
亮司お兄ちゃんのそっくりさん!
「鷹野先生!騒ぎは何事ですか!」
うわ、以下にもうるさそうな先生来た
…しかも、漫画に書いたように七三眼鏡で…
出来上がってる。
「あ、中嶋教頭。おはようございます」
「おはようございます、…って。呑気に挨拶をしているのではなく!この騒ぎはいったい…!」