★まいんどはーと★


「よっしゃ、あたし達同じクラスだぞ!」



きらきらと笑顔を見せて、あたしにぎゅっと抱きつく。



「やった~っ!また、るんちゃんと同じクラスだ!!」




あたしもるんちゃんと同じように抱きつき喜びを噛み締めた。




さっきのるんちゃんの言動は気のせいだと思うぐらい今のるんちゃんはご機嫌。



いろいろとまた、るんちゃんの言葉に危ないワードがあった。



ほ、本気じゃないよね?




「おい、胡桃。入学式が始まるぞ、急げ!」




「あ、うん。待って~」




うん、本気じゃないって信じよ。








_______……………




「……で、あるからして学生と言うものは日頃からの学業に励みそして、よい大人に成長していくのです!」





うわぁ。長い…
さっき、少しお話がありますって言ったよね?




全然、少しじゃないけど。






七三分けがきれいに決めている教頭先生は、不在の校長先生に変わって熱く、…それはもう熱く語っていた。





「ですから、学業と言うのは…っと何ですか?」



見かねた先生方が何か校長先生になにかを言ってるみたいだ。




大変だなぁ。先生方も。




「すいません、まだまだ話す事がありますがこれから生徒会長のお話があります。皆さん、心して聞くように!」



清々しくそう言うと、メガネとキレイな七三分けを触りながら壇上を後にした。









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