★まいんどはーと★


まだまだって、……いらないよ。



聞きたくない。



てか、生徒会長か。



まーた、校長先生みたいに七三分けでメガネで同じようにマンガに出でくるような真面目な人だったりして。




…なんてね、考え過ぎだよね。




「生徒会長、相澤疾馬。」



「はい。」



凛とした声が体育館に響く。




…なんでかな、すんごく嫌な予感するんだけど。



き、気のせいだよね?



壇上にだんだんと近づくにつれて、周りの女子達の視線と話声が熱くなり始めた。



…え、なに。




「初めまして、新入生の皆さん。生徒会長の浦原疾馬です」




?!?!?!




「…なっ?!」




ーダンッ!ー



後ろから殺意が込められたような、床を思いっきり足で蹴ったような音が…




恐る恐る振り返ると…、



っ?!



「あんのっ、やろ…」



どす黒い怒りのオーラが全開のるんちゃんが壇上にいる疾馬くんを鋭く睨んでいた。




いや、あの…


るんちゃん、あの人はエロ野郎じゃないよ?



顔は瓜二つだけど!!



全然違う人だからね!



なんて…、あたしの思いなんて知らないるんちゃんは近くにいる先生達にも恐ろしいのか近づこうとしない。




「春の日差しと暖かな空気になったこの日。改めて、この場を借りて申し上げます、新入生の皆さん入学おめでとうございます。」



そんな事なんて知らない、生徒会長の疾馬くんは凛とした言葉で話を続けていた。




そんな、疾馬くんに惚れ惚れとしながらピンクなオーラを周りの女子達は送っていた。




「先程、校長先生から学業に励みっという言葉がありましたが我々、生徒一同は学業が最優先なので…あまり気が緩まないように気を付けてください。」




ん?
…いま、



「…以上です。」



目が合った…?





「キャ~。今、生徒会長と目が合っちゃった!」



「え、違うよ!私だよ!」






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