奪い合い

PM 11:05

「…あ……」

邦華は目を覚ました。

5分しか経っていない。

そうか、5時間も幽体離脱していたんだ…

邦華は机に向かっていた。

今なら集中出来る気がする。

「……!!」

そうだ、と邦華は呟いた。

……うん、出来るかもしれない。

一人で納得し、邦華はベッドに横たわっていた。

(確か…呪文を唱えるはず……)

邦華は目を閉じ、先ほど陽子に習った幽体離脱の仕方を実践した。

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