奪い合い

「…あ、出来てる」

邦華は半透明の体になっていた。

そして、机へ向かう。

「…ッたぁッッ!!」

そして、机の上のシャーペンに向かって力を入れた。

すると、シャーペンがふわ、と立った。

「やった、成功!」

邦華は喜び、叫んだ。

シャーペンが邦華の意志ですらすら動く。

__これで勉強すれば、1時間勉強しても現実では1分しか経たない。

受験生、邦華にとっては、ライバルと差をつけることが出来、とても喜ばしい。

「ふふ、幽体離脱出来るようになって良かったぁッ♪」

邦華はシャーペンを操りながらしゃべった。

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