眠り姫の女の子



あたたかい
やさしい


私の右手にある
落ち着くぬくもり



目を覚ますと

目のまえには
私の手を握って
眠っている総長さんがいた


びっくりしていると
お兄ちゃんが入ってきて

「こいつがくるみを助けてくれたんだよ。お礼をいえよ?」

『え?この人が私を…?』

「そうだ。……なんで1人で歩いていたんだ?」

『ごめんなさい!どうしても買いたいものがあって…』

「買いたいもの?」

カチッちょうど12:00

『はい♪お兄ちゃん!お誕生日おめでとう!いつもありがとう!私からのプレゼントだよ』

「くるみ…ありがとう!大切にするよ」


お兄ちゃんは私の頭を優しく撫でてくれた





「あの~…?俺の存在忘れないでくださいよ?」

総長さんが
目を覚ました



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