花よりも美しく
月子がいないとなると、真子としても帰る他ないだろう
「・・・ご飯」
「は?」
「ご飯、食べに行こうか?」
「え・・・?!」
にっこり笑う理生に連れられて、真子は車へと戻ることになった
忍の荷物が置いてある和室で、疲れたような顔の忍に、月子は戸惑う
「あの・・・、えっと・・・」
怒っているのだろうか?
「・・・君には、警戒心というものがないのか?」
低い声で放たれた言葉に、月子はうつむく