花よりも美しく
少し、申し訳ない気もしたが、姉のことを忍に話すことに、耐えきれなかった
いつか来ると分かっていたことが、今来てしまった
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・終わり、かな・・・」
呟いた自らの言葉に、これ程胸が締め付けられるとは思っていなかった
暗い顔を精一杯明るくして、月子は麗子の待つ部屋へと戻った
「夜に、こっちへ来るって。私は・・・」
「園村の家へ、戻るのね?」
「・・・・・・うん」