花よりも美しく


うつむいたまま、月子は麗子の言葉に頷く


「・・・ごめんなさい。謝って、済むことじゃないと、分かっているわ。許してとも言わない」


床に頭がつくくらい、麗子は頭を下げる

その姿に、月子は何を言えばいいのか分からなくなる


「お、お姉ちゃん・・・」

「何を言われても、私には反論できない。でも、私は彼とは結婚出来なかった!」


必死な麗子の言葉に、月子は戸惑う

こんな姉の姿を、今まで見たことがないから


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