花よりも美しく
「言い訳にしかならないのは分かってる。責めてもらっても、構わない!」
「・・・・・・・・・お姉ちゃん」
顔を上げない姉を呼び、月子は混乱する頭を整理しながら、話し出した
「正直、お姉ちゃんのことを責めたい気持ちもある。でも、それでも私にはお姉ちゃんだから・・・」
震える声に、気づいているだろうか?
無意識の内に震える声
それだけが、室内に響いている
「責めることは、出来ないの・・・」