花よりも美しく


顔を上げる麗子を見ることが出来ず、月子はうつむいてしまう


「・・・・・・それに、謝るべき相手は他にいると思うから」

「そうね・・・。ごめんなさい、月子・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


何も言えないまま、月子は実家を後にした







忍が日野家を訪れたのは、午後7時過ぎ

リビングに踏みいった瞬間、絶句

視界に入った赤ん坊に、忍は衝撃を受けた


「久しぶりね、忍」


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