― 君 色 星 ―





カズくんはケン兄ちゃんから言われたことを真剣に聞いとるみたいやった。






そして電話を切り終えて―――






「ごめん、香織。まさか一緒の携帯とは思わなくて俺が出ちゃったよ」





カズくんは、頭を掻きながらうちの前に携帯を差し出してくれた。





「うちも…、気付いたん、カズくんが出てからやったわ。…で、ケン兄ちゃん、何て?」





うちはカズくんから携帯を受け取りながら、さっきの会話の内容をたずねた。














< 168 / 328 >

この作品をシェア

pagetop