― 君 色 星 ―





「…俺の方こそすまんかった。香織の気持ち、なんも考えずに…」





そっと顔を上げた香織は、不意に俺の方に振り向いた。





「カズくん、ありがと。あとはうちで話するわ。ここまでカズくんに迷惑かけられへんから」



「そうだな。ちゃんと二人きりで話をした方がいい」








俺は、香織から渡された『余りもん』の入ったレジ袋を持ったまま、香織と中村さんを玄関で見送った。














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