― 君 色 星 ―
「うん。ちゃんと『お母さん』ゆうて呼べるようになったし。あと正月は産みのお母ちゃんのじいちゃんばあちゃん家行って、『三千子母さんも認めてほしいんや』ゆうて直訴してきた」
「へえ…。それでなかなか東京に戻れなかったんだね。でも、そこまで気持ちの変化が起きるなんて、すごいな」
「うちが一番たまげとるわ。真里とは冬休み中、人生ゲームで対決しとったしな」
うちが帰って、ちーと話しただけで、こんなあったかにぎやか家族になるんやな。
もっと早よ気付いとれば良かったのにな。