― 君 色 星 ―
≪2≫汚れた世界と純粋な瞳

- side KAORI















目ぇが覚めたら、上半身裸のショウがうちの隣で腕枕をしてくれていた。





まどろみの中、うちはショウの温もりを感じる。





けど、ちょっと掛け布団から素足を出したら、少し涼しさ…というよりも寒さを感じた。






「…?」





うちは起き上がり、何もつけていない素肌にガウンを羽織った。





何気なくベランダに通じる大きな窓を見ると、カーテンがゆっくりと揺れている。





「なんや、窓、開いたままやったんかいな」





そのまま窓を閉めよう思たけど、あまりにもいい天気やったから、少しの間…と思いベランダに出てみた。






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