我、排球部。
「は、二人?」
「そう、五年生の女子二人しかおらんじゃん。ほら。」
ユカリが小さく右斜め前を指した。
ある二人が一緒に固まって座っている。
「あの若干パーマかかった二つ結びの人が、野田菜摘(ノダナツミ)。その隣の二つ結びの人が永田アリス(ナガタアリス)。五年生はあの二人しかいないんだよ。」
ユカリが説明した。
「そっか!真面目に数えたら20人はいる四年生を、五年生二人だけではパス出来んってワケか!」
うちは納得した。
あの二人は、もうペアらしいし。
「辻本さんは、唯ちゃんと。」
「え?あ、はい!」
先生にいきなり言われ、うちはビックリした。