我、排球部。

「じゃあ飛鳥ちゃんは…」

次々と名前が呼ばれて行く。

ん?

うちはふと疑問に思った。

何でいきなり六年生と?

うちらは四年生だし…

普通、五年生とペアを組むんじゃないの?

「うるさいなぁ!」

ユカリに小声で怒られた。

「ほ!?」

「何一人でブツブツ言っとんの!?五年生が何とかって…。」

「え、喋っとった?うち。」

「ガッツリ喋っとったわ。」

ユカリに言われて気がついた。

疑問に思い過ぎて、つい口に出していたらしい。

「聞こえとったなら聞くケド、何で六年生とペアなの?五年生は?」

うちが聞くと、ユカリはチラッと右斜め前を見た。

「…五年生が二人しかおらんからじゃないの?」

ユカリが言う。
< 69 / 90 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop