我、排球部。
「じゃあ飛鳥ちゃんは…」
次々と名前が呼ばれて行く。
ん?
うちはふと疑問に思った。
何でいきなり六年生と?
うちらは四年生だし…
普通、五年生とペアを組むんじゃないの?
「うるさいなぁ!」
ユカリに小声で怒られた。
「ほ!?」
「何一人でブツブツ言っとんの!?五年生が何とかって…。」
「え、喋っとった?うち。」
「ガッツリ喋っとったわ。」
ユカリに言われて気がついた。
疑問に思い過ぎて、つい口に出していたらしい。
「聞こえとったなら聞くケド、何で六年生とペアなの?五年生は?」
うちが聞くと、ユカリはチラッと右斜め前を見た。
「…五年生が二人しかおらんからじゃないの?」
ユカリが言う。