現実アクションゲーム
「マインスイーパーだよ」


「は?」


その言葉の意味が理解できない蓮。


「聞いたことない?パソコンに、必ずと言っていい程ある、地雷当てゲームだよ」


「そりゃ、知ってるよ。だから、何だよ?」


「地面を、よく見て」


その守の言葉に、地面をジッと見る蓮。


すると、自分の足元の草が真っ直ぐに並んでいるように見えた。まるで、数字の1のようだ。


辺りの地面をよく見ると、薄っすらではあるが、数字を表しているような並びの草が何個かあった。


「蓮君の足元は、1。後ろにいる二葉さんの足元は、2。そして左右の数字から、蓮君の前方は安全エリア」


その守の言葉に、蓮は再び守を見た。


「絶対、安全なんだな?」


「うん。さっき爆発した3つの地雷を見て、確信した。これは、マインスイーパーだよ」


「計算ミスはないんだな?」


「僕を信じて」


その守の言葉を聞いて、蓮は決心した。


行く……こいつを信じて、行くしかない……


もしかしたらこの数字はダミーで、マインスイーパーじゃないかもしれない。


しかし、この数字以外に、頼れるものはない。


動かなければ、ここで一生立ち往生。自分で考えて、こんな数字を解読できる自信もない。


蓮は、深呼吸して足を一歩踏み出した。


ドクン……ドクン……


心臓がすごい音をしている。今にも、飛び出しそうだ。


もし爆発したらと思うと、頭が真っ白になりそうになる。


神様……神様!
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