君へ贈る愛の歌
中学生の頃。
一度だけかっちゃんとクラスが離れた。
そんな時におこったこと。
あたしは背が高いことでイジメられたりからかわれたりした時期があった。
一生懸命革靴の底を削ったりヒールは履かないようにしてた。
すると自然に男扱いをされるようになった。
これでも一応女のあたしはひどく傷ついて泣くばかりの日々。
放課後誰もいなくなった教室で泣いたり・・・。
からかわれた次の時間にサボって屋上に行ったり。
田舎に建っている学校だから人数が少なくてすぐにサボりはバレちゃうのに。
それでも、逃げたかった。
その場所から一瞬でも。
屋上に置いてある古いベンチ。
そこに横たわって涙を流す。
そんな日課だった。
けど、そんな毎日を打ち破ってくれた人がいた。
それは
紛れもなく
かっちゃん。