【完】アップルパイ。~ズット君ノ隣デ~

本当は優姫の命日は俺の誕生日



でも、俺は自分の誕生日を優姫が死んでから一度も祝っていない



俺の誕生日よりも優姫優先で生きてきたから。



拓海も愛も何ひとつ触れてこなかった



俺の誕生日にする事といえば花を買って優姫の墓に直行。



それくらいだ



人から見ると寂しすぎるのかもしれない。



でも…自分の誕生日は祝えないかも



…まさか桜ちゃん俺の誕生日祝ってくれようとした?



俺の血の気が引いていく



でも、う~~ん



こういう場合どうすればいいんだ?



“一緒に俺の誕生日祝おう”!?



“一緒に優姫の墓参りに行こう”か!?



イヤ…彼女じゃないし…



それとも



“ゴメンね。俺は優姫優先だから”か!!???



あーーーーもう分からん!!!寝る!!!!



俺はベッドに潜り込んだ


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